映画制作が行われた国

そんなオオカミは嘘をつくが制作された国はアメリカでも、欧州諸国の何処でもありません。映画という文化が果たして国民全土にあるのかは疑問ですが、中東の一国家でもある『イスラエル』だ。イスラエルの映画と言われてはっきりとした印象を語れる人はそうそういないだろう。何せこの国は情勢もそうだが、そもそも一般的な日本人が観光目的で訪れられるような国ではないからだ。現在、イスラエル国内には日本人も何人かは滞在していると言われています。それもあくまでこの国で働かなければならない人達に限定されています、そのため一般的な何も用事を持たない、普通の民間人が訪れることを外務省は注意喚起している。

イスラエルではないが、中東の治安は年々悪化の一途を辿っている。特にイラクのシリア方面ではISISの活動が活発化して、欧州を始めとした世界各地へと避難を希望する人々で溢れかえっていると話に聞く人もいるでしょう。他国の問題とは言えない状況下だが、そんな緊迫した状況はイスラエル国内も依然として継続している。そのため、在住している日本人もそうだが、現地の人々にしたらいつ自分が殺されてもおかしくない状況に置かれていた。

一定の治安は存在しているものの、まともに機能しているとは言いがたい状況下で安寧とした暮らしは保障されない。まさに自分の身は自分で守れ、というわけだ。そんなイスラエルで制作されたオオカミは嘘をつくだが、この作品にはそんなイスラエルに在住している人々の、民族や宗教、国などのあらゆる問題がここぞとばかりに詰め込まれた作品となっている。ではここからは、そんなイスラエルについてどのような国なのかを考察しつつ、見ていこう。

色々ある宗教

概要について

まず最初にイスラエルについてですが、中東にある国です、完。 としたいところですが、さすがにそれだと色々なところから非難轟々となり、挙句にイスラエル国籍の方々の怒りを買ってしまうため、きちんと説明していこう。

まずはこの国の成り立ちから見ていくと、始まりは誰もが知っている聖典からの歴史を知る必要があります。言わずと知れた、旧約聖書だ。ここでいうところのイスラエル、その首都であるエルサレムはキリスト教信者にとって巡礼の旅の目的地とする聖地だと考えられていました。エルサレムがイスラエルの首都だと知った時、筆者は正直一体何がどうして現在のような状況に陥ってしまったのかと、そんなことが頭の中を駆け巡りました。かくして彼の国はその時から神聖な場所として崇められていたわけですが、同時に様々な問題を抱えていることも有名な話だ。

ここで少しイスラエルの民族について話をしよう。この国では主に『ユダヤ人』と『アラブ人』という2つの人種の大多数によって構成されています。その他の民族も存在していますが、今はユダヤ人とアラブ人に焦点を当てておこう。さて、言及するまでもないでしょうがこの民族間、昔から遺恨を遺したままわだかまりを抱え続けていることも有名すぎる話だ。かつてユダヤ人は迫害に迫害を受け続けた歴史があり、アウシュビッツ強制収容所の惨劇は未来永劫忘れてはならないとまで言われている位のものとなっています。

ここで少し先ほどのオオカミは嘘をつくという映画を取り上げてみると、実はこうした民族問題が浮き出てくる場面がある。それは終盤に差し掛かり、何とか魔窟から脱出したミッキについてだ。

アラブ人に対するユダヤ人の思い

逃げ出した真っ暗闇の中、ミッキは必死に逃げることに専念しますが、その最中に『アラブ人』と遭遇する。ここで助けをすぐに乞うのかと思えば、なんと彼が即座に起こした行動は、手を挙げる行為だった。ミッキはユダヤ人だが、アラブ人やはり敵として認識しているらしく、またユダヤ人はミッキのみならず暗闇の中で遭遇するのはまさに熊などの猛獣に遭遇するほど、恐ろしいことなのです。

刑事でもあるためそんなこと関係ないのではないかと思いますが、人種間の問題に国家権力が敵うはずありません。そのため、この時ミッキは下手をすれば酷い暴行をされていたかもしれなかったが、たまたま親切心を保った善良な市民だったこともあり、辛くも難を逃れることに成功したのです。もしかしたらギディの家にいるよりも危険な目にあったかもしれないとすると、ミッキの行動は命がけだったのかもしれません。

ですがこれはギディにしても、そしてドロールにしても同じことだったのです。

自宅があった場所

民族という問題で、当然だがユダヤ人とアラブ人が同じ場所で暮らすなどというのは、難しい話だ。下手をすれば騒動が展開される危険性もあり、それぞれがそれぞれのコミュニティで構築されている地区での暮らしを選択するものです。ですがキディはその逆を、人気のない場所を自宅にしたこともそうだが、その周囲にある民家はなんとアラブ人で構成されているのです。そう、運が悪ければギディも危険な目にあっていた可能性があり、同時にドロールも監禁されている状態で発見されれば、アラブ人たちからの拷問へとすり替わっていたかもしれないのだ。

考えれば考えるだけ背筋が凍るようなことだ、ただこれで例え逃げ出したとしても無事に自宅へと帰れる保障もなく、脱出しても待っている結末は変わらなかった可能性が出てくる。恐らく劇中のギディはそうしたことまでを視野に入れていたかもしれないと、そうとも考えられる。

戦争を題材にした作品

ややこしい

そんな民族間の問題に悩まされるイスラエルも、やはり中東の国らしいといえばらしいでしょう。本当に聖地と言われるものなのか、はたはた疑問に感じる部分ではあるが、それも現在までの歴史が影響している事になる。ここだけ見ても、不安材料を沢山抱えている国である点については明白だ。

映画から見る、超軍事国家イスラエルの狂気性を考察

オオカミは嘘をつく、という映画作品をご存知だろうか。実の娘を殺された父親の怒りが犯人と思しき人間へと向ける狂気が、これでもかと表現されている内容だ。この映画は中東でも過激な国情を持つ『イスラエル』国内で制作された作品となっている。映画から見るイスラエルという国の事情、かつて聖地も存在していたはずの国で何が起きているのかを、このサイトで独自考察していく。

衝撃のドキュメンタリー